|本巣市の歯医者|もとす・ファミリー歯科

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こんにちは!
もとす・ファミリー歯科院長の若松諒です。
矯正的挺出(エクストリュージョン)についての投稿になります。


「矯正的挺出(きょうせいてきていしゅつ、orthodontic extrusion)」とは、歯を矯正力によって意図的に歯ぐきの外(上)に引っ張り出す処置を指します。これは、歯の保存や補綴(クラウンなど)治療のために必要な手技です。


🔹 矯正的挺出が使われる主な場面:

  1. 歯が歯ぐきの中で折れている場合(歯冠破折)

    • 歯が深く割れていて、そのままではクラウンなどが装着できない時に、歯を上に引っ張り出して健康な部分を露出させる

  2. 虫歯が歯ぐきの下まで進行している場合

    • 虫歯の部分が深すぎて、通常の補綴が困難なときに挺出を行う。

  3. 歯周組織の再形成を促したい場合

    • 挺出により、歯周組織の新生や改善が期待できる場合がある。


🔹 方法:

  • 矯正用のブラケットやワイヤー、またはマウスピース型矯正装置などを用いて、弱い力で時間をかけて少しずつ歯を引っ張り出す

  • 一般的に、数週間〜数ヶ月かけて行います。

  • 挺出後、歯を安定させるために**保定(リテーナーなど)**が必要です。


🔹 メリット:

  • 抜歯せずに歯を保存できる可能性が高まる。

  • クラウンの適合が良くなり、長期的な予後が良好になる。


🔹 注意点:

  • 歯根が短くなるため、挺出のしすぎは禁物

  • 歯周組織の状態(骨や歯ぐき)が良好である必要がある。

  • 根管治療が事前に必要なこともあります。




被せ物をする前に行います。
被せ物が取れた歯がもう被せれない状態の場合、歯根の長さが担保されていれば
引っ張り上げて歯質を確保する事ができます。
他院で被せるのが難しいと言われた歯も一度相談お待ちしております。
※期間は1〜2ヶ月ほどかかります。