
こんにちは!
もとす・ファミリー歯科院長の若松諒です。
今回は、金属の下にある虫歯についての投稿です。
「金属の下の虫歯」とは、金属の詰め物や被せ物(クラウン、インレーなど)の下で再び発生した虫歯のことを指します。歯科ではこれを「二次う蝕(にじうしょく)」や「二次カリエス」と呼びます。
🦷 なぜ金属の下で虫歯ができるのか
金属でしっかり覆われていても、次のような原因で虫歯は再発します。
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金属と歯の間にすき間ができた
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経年劣化や接着剤(セメント)の劣化により、微小な隙間が生じる。
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そこから細菌や唾液が侵入し、虫歯菌が繁殖する。
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詰め物・被せ物の適合が不十分
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装着時の適合が悪い場合、最初から細菌が入り込みやすい状態になる。
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プラーク(歯垢)の蓄積
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金属の縁(マージン)部分は段差ができやすく、そこに汚れが溜まりやすい。
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金属アレルギーや腐食による影響
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一部の金属が唾液で劣化・腐食し、微細な隙間を広げることもある。
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⚠️ 金属の下の虫歯の特徴
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初期は見た目でわかりにくい。
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痛みが出にくいことも多い(神経が遠い場合など)。
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進行すると:
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詰め物が外れる
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しみる、痛む
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神経まで達して根管治療が必要になることも
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🔍 診断方法
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X線検査:金属の下の黒い影で虫歯を確認。
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マイクロスコープやレーザー診断機での精密検査。
🪛 治療方法
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金属の詰め物・被せ物を外す
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虫歯を取り除く
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必要に応じて神経の治療を行う
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新しい詰め物や被せ物を装着
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再発防止のため、セラミックやコンポジットレジンなど、
密着性の高い材料を選ぶことも多いです。
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🧼 予防のポイント
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定期的な歯科検診で、金属の下の異常を早期発見。
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毎日の丁寧なブラッシングとフロス使用。
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10年以上経った金属修復物は、経年劣化の点検を受けるのがおすすめ。
当院ではレントゲンによる検査、マイクロスコープによる診査、診断を行なっています。
患者さんと相談し、納得していただいた上で被せ物を外して再治療を行っております。
昔被せた被せ物が気になる、虫歯か不安な方はぜひご連絡お待ちしております。