昔被せた金属を外すと、、、|本巣市の歯医者|もとす・ファミリー歯科

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昔被せた金属を外すと、、、


こんにちは!
もとす・ファミリー歯科院長の若松諒です。
今回は、金属の下にある虫歯についての投稿です。

「金属の下の虫歯」とは、金属の詰め物や被せ物(クラウン、インレーなど)の下で再び発生した虫歯のことを指します。歯科ではこれを「二次う蝕(にじうしょく)」や「二次カリエス」と呼びます。


🦷 なぜ金属の下で虫歯ができるのか

金属でしっかり覆われていても、次のような原因で虫歯は再発します。

  1. 金属と歯の間にすき間ができた

    • 経年劣化や接着剤(セメント)の劣化により、微小な隙間が生じる。

    • そこから細菌や唾液が侵入し、虫歯菌が繁殖する。

  2. 詰め物・被せ物の適合が不十分

    • 装着時の適合が悪い場合、最初から細菌が入り込みやすい状態になる。

  3. プラーク(歯垢)の蓄積

    • 金属の縁(マージン)部分は段差ができやすく、そこに汚れが溜まりやすい。

  4. 金属アレルギーや腐食による影響

    • 一部の金属が唾液で劣化・腐食し、微細な隙間を広げることもある。


⚠️ 金属の下の虫歯の特徴

  • 初期は見た目でわかりにくい

  • 痛みが出にくいことも多い(神経が遠い場合など)。

  • 進行すると:

    • 詰め物が外れる

    • しみる、痛む

    • 神経まで達して根管治療が必要になることも


🔍 診断方法

  • X線検査:金属の下の黒い影で虫歯を確認。

  • マイクロスコープレーザー診断機での精密検査。


🪛 治療方法

  1. 金属の詰め物・被せ物を外す

  2. 虫歯を取り除く

  3. 必要に応じて神経の治療を行う

  4. 新しい詰め物や被せ物を装着

    • 再発防止のため、セラミックやコンポジットレジンなど、
      密着性の高い材料を選ぶことも多いです。


🧼 予防のポイント

  • 定期的な歯科検診で、金属の下の異常を早期発見。

  • 毎日の丁寧なブラッシングとフロス使用。

  • 10年以上経った金属修復物は、経年劣化の点検を受けるのがおすすめ。

    当院ではレントゲンによる検査、マイクロスコープによる診査、診断を行なっています。
    患者さんと相談し、納得していただいた上で被せ物を外して再治療を行っております。
    昔被せた被せ物が気になる、虫歯か不安な方はぜひご連絡お待ちしております。