

こんにちは!
もとす・ファミリー歯科院長の若松諒です。
今回は小さい虫歯の治療についての投稿です。
小さい虫歯(初期〜浅い虫歯)の治療法は、進行度によって大きく3つに分かれます。できるだけ歯を削らず、元の歯を守ることが基本です。
① 初期虫歯(C0〜C1:穴があいていない/ごく浅い)
治療法:削らず経過観察・再石灰化(予防処置)
小さい白濁や、ごく浅い虫歯で穴が開いていない場合は、
削らずに治す=進行を止める ことが可能です。
主な方法
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フッ素塗布(歯を強くし、再石灰化を促す)
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MIペーストや高濃度フッ素歯磨き剤の使用
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歯間清掃(フロス・歯間ブラシ)
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食事指導(間食回数のコントロール)
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定期的なチェック(3〜6ヶ月)
💡 この段階なら痛みもなく、治療も不要で費用も少ない場合が多いです。
② ごく浅く穴があいた虫歯(小さなC1)
治療法:コンポジットレジン(白い樹脂)による小さな詰め物
ほんの少し穴が開いた虫歯でも、浅ければ
最小限だけ削って白い材料で埋める治療 が一般的です。
特徴
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1回の治療で終了
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保険適用(前歯も奥歯もOK)
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色が自然で目立たない
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歯を削る量がかなり少ない
③ 進行しやすい場所の小さい虫歯(歯と歯の間・奥歯の溝)
見た目は小さくても、場所によっては進行が早いことがあります。
治療方法
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溝が深い → シーラント
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歯と歯の間 → 小さく削ってレジン充填
シーラントは奥歯の溝を薄くコーティングする方法で、削らずに虫歯予防ができます。
まとめ
| 虫歯の進行度 | 治療法 | 削る? |
|---|---|---|
| C0(初期) | フッ素・経過観察 | × |
| C1(穴なし) | 再石灰化・予防処置 | × |
| C1(ごく浅い穴) | レジン充填 | △(最小限) |
| よくできる部位(溝・歯間) | シーラント/レジン | 状況による |
虫歯を早期に見つけるためにできること
① 定期検診(3〜6ヶ月ごと)
最も確実で効果の高い方法です。
歯医者さんでは以下のチェックができます:
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肉眼では見えない小さな虫歯の確認
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歯と歯の間の虫歯の確認
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歯の表面の白濁(初期虫歯)の発見
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食生活・磨き残しの傾向の分析
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フッ素塗布による予防
※ 特に「歯と歯の間の虫歯」は歯科医療者でないと発見が難しいです。
② レントゲン(1〜2年に1回)
見た目ではわからない
歯と歯の間、被せ物の下の虫歯 などを発見できます。
早期発見に必須といえるレベルです。
③ 歯科用マイクロスコープや拡大鏡を使っている医院を選ぶ
肉眼の数倍〜40倍まで拡大できるため、
初期虫歯を発見しやすく なります。
・ごく小さな着色
・溝の深い部位の小さな虫歯
・レジンや金属の隙間の劣化
なども見つけやすいです。
④ 歯磨き後のセルフチェック(毎日30秒でOK)
鏡で見て、次の変化がないかチェック:
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白く濁った部分(初期虫歯のサイン)
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茶色い着色(虫歯 or ステイン)
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溝が黒くなっていないか
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詰め物の段差・引っかかり
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冷たい物がしみる新しい症状
色の変化は早期発見の最大のヒントになります。
⑤ フロスを通したときの感覚に注意
虫歯があると、
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引っかかる感じ
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いつもより抵抗が強い
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フロスがほつれる
などの異変があります。
歯と歯の間の小さな虫歯を自分で察知できる数少ない方法です。
⑥ 甘いもの・間食の回数を把握する
「量」よりも 回数 が虫歯の進行に影響します。
間食が多いと酸性時間が増え、
初期の虫歯が進行しやすくなるため
定期的に食生活を見直すことも重要です。
⑦ シュガーレスガム・キシリトールガムの利用
キシリトール100%ガムは虫歯菌の活動を弱めやすく、
初期虫歯の進行を抑えるのに役立ちます。
噛むことで唾液が増え、初期虫歯の回復力(再石灰化)も高まります。
まとめ:早期発見のために最も重要な3つ
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3〜6ヶ月の定期検診
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1〜2年ごとのレントゲン
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毎日のセルフチェック(色・フロスの感覚)
この3つを押さえれば、虫歯の見逃しは大きく減ります。
小さい虫歯には白いプラスチックの詰め物で対応可能です。
虫歯があるのに放っておくと、進行してしまい何もしていないのに痛くなったり
進行が進むと抜歯になるリスクがあります。
早期発見、早期治療ができるように定期検診のチェックがオススメです。
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