
歯の神経を取り除く治療は「根管治療(こんかんちりょう)」と呼ばれています。これは、むし歯が進行して歯の神経(歯髄)まで感染してしまったときに行う治療です。以下のような流れで進みます。
🔍 根管治療の目的
歯の内部にある**神経や血管が通っている管(根管)**から、感染した組織を取り除いて、再感染を防ぐことが目的です。歯を抜かずに残すための最後の手段ともいえます。
🦷 治療の流れ(一般的な流れ)
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麻酔
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痛みを抑えるために局所麻酔をします。
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虫歯の除去とアクセス
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むし歯で侵された部分を削り、根管にアクセスします。
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神経(歯髄)の除去
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根管内の感染した神経や組織を丁寧に取り除きます。
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根管の清掃・消毒
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細い器具を使って、根管の中をきれいにし、消毒します。
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根管充填(こんかんじゅうてん)
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根管に薬剤(ガッタパーチャなど)を詰めて密閉し、再感染を防ぎます。
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被せ物の装着
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歯がもろくなるため、最後に**クラウン(被せ物)**をして補強します。
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📝 治療期間・回数
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通常 2~3回で完了することが多いですが、根管の状態によっては数回以上かかることもあります。
⚠️ 注意点
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治療後に痛みや違和感が数日残ることがあります。
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完全に神経を取り除いても、細菌感染や根の先の炎症が再発することがあります。
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神経を取ると、歯がもろく・変色しやすくなるため、しっかり補強が必要です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。