
こんにちは!
もとす・ファミリー歯科院長の若松諒です。
8月も中旬に入り、少し涼しくなってきましたね。
台風が過ぎて天気も良く、ご機嫌な日々を過ごしております。
今回はインプラント処置を行う前の検査についての投稿です。
当院ではインプラント治療を受けられる方に対して、事前にインプラント検査を行っています。
CT撮影、型取りを行いそれを用いて技工士さんと話し合って理想的な治療計画を立てます。
それを行うことで以下のメリットがあります
① CTで「骨の状態」を立体的に把握できる
CTでは、通常のレントゲンでは分かりにくい、
- 骨の高さ・幅・形態
- 下歯槽神経の位置
- 上顎洞の位置
- 隣の歯の根との位置関係
- 骨の欠損や病変
などを3次元的に確認できます。

そのため、
「この位置にインプラントを入れて安全か?」
を事前に検討できます。
② 型取りによって「最終的な歯の位置」を把握できる
型取りや口腔内スキャンでは、現在の歯並びや噛み合わせ、歯ぐきの形態などをデータ化できます。
ここが非常に重要です。
インプラントは単に**「骨がある場所に埋めればいい」**わけではありません。
最終的に、
どこに、どんな形の歯を作るのか
を考えたうえで、インプラントの位置を決める必要があります。

③ CTと口腔内データを重ねることで「理想的な埋入位置」を検討できる
CTの情報と型取りのデータを組み合わせることで、
「最終的な歯の位置」→「インプラントの位置」→「骨の状態」
を関連付けて考えることができます。
例えば、
「この位置に歯を作りたい」
↓
「そのためにはインプラントをこの角度・深さにしたい」
↓
「しかし、その位置では骨が不足している」
↓
「では骨造成が必要か?」
というように、治療を逆算して計画することができます。
④ 技工士と相談することで「実際に作る歯」まで考えた治療計画になる
ここは非常に大きなメリットです。
歯科医師は主に、
- 骨
- 神経
- 歯周組織
- 外科的な安全性
- インプラントの埋入位置
などを考えます。
一方、歯科技工士は、
- 歯の形
- 大きさ
- 噛み合わせ
- 隣の歯とのバランス
- 清掃しやすい形
- 審美性
など、**「最終的に患者さんのお口に入る歯」**を専門的に考えます。
そのため、両者でデータを確認することで、
「埋めやすい場所」ではなく、「最終的に良い歯を作れる場所」にインプラントを入れる
という考え方ができます。
⑤ 手術だけでなく「長期的な清掃性」まで考えられる
インプラントは入れた瞬間がゴールではありません。
長期的に維持するためには、
- 歯ブラシが届きやすい
- フロスや歯間ブラシが使いやすい
- プラークが溜まりにくい
- インプラント周囲炎を予防しやすい
といったメインテナンスのしやすさも重要です。
技工士と最終補綴物の形態まで検討することで、こうした点も治療計画に反映できます。

⑥ 「やり直しの少ない治療」を目指せる
事前に、
CT → 型取り・スキャン → 診断 → 技工士とのプランニング → インプラント埋入 → 補綴
という流れで計画することで、治療途中で
「思っていた場所に歯を作れない」
「噛み合わせが合わない」
「清掃しにくい形になってしまった」
といった問題を減らすことにつながります。
当院では処置後に快適に使えて長持ちすることを大事にしています。
手間はかかりますが、患者さんにもお口の中のことを知っていただく上で大切なステップだと思います。
検査後にはお取りしたデータを共有したり、そのデータを用いてガイドを作成します。
インプラント治療に興味がある、気になる方はぜひスタッフまでお問い合わせください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
監修 もとす・ファミリー歯科 院長 若松諒