
こんにちは!
もとす・ファミリー歯科院長の若松諒です。
今回は根管治療中にレントゲンを撮影する目的、意義についての投稿になります。
根管治療では
術前
ファイル試適
ポイント試適
根充後
の4回レントゲンを撮影することがあります。
① 術前レントゲン(治療前)
目的
- 根の本数や形態を確認する
- 根管の湾曲や狭窄の有無を把握する
- 根の先の病変(根尖病変)の大きさを確認する
- 過去の治療状態(被せ物、土台、破折ファイルなど)を確認する
- 治療計画を立てる
意義
根管は人によって形が大きく異なります。
例えば、
- 前歯:1根管が多い
- 上顎第一大臼歯:4根管(MB2を含む)の場合も多い
- 強く湾曲した根管もある
術前レントゲンによって「どのような難易度の症例なのか」を把握し、安全に治療を進めることができます。
② ファイル試適レントゲン(根管長測定)
目的
- ファイルが根管内のどこまで到達しているかを確認する
- 適切な作業長(Working Length)を決定する
- 穿孔や誤った方向への形成がないか確認する
意義
根管治療では、
短すぎる
→ 感染組織の取り残し
長すぎる
→ 根尖外への刺激、疼痛、治癒不良
につながります。
ファイル試適レントゲンでは、
「根の先端から約0.5~1mm手前」
を目標に治療長を設定します。
現在では電子根管長測定器(EAL)も併用しますが、レントゲンで位置を確認することでより精度の高い治療が可能になります。
③ ポイント試適レントゲン(ガッタパーチャポイント試適)
目的
- 根管充填材(ガッタパーチャポイント)が適切な長さまで到達しているか確認する
- 根管形成が十分であるか確認する
- 根管充填前の最終チェックを行う
意義
ポイントが
短い
→ 根尖部に空隙が残る
長い
→ 材料が根尖外へ突出するリスク
があります。
ポイント試適は、
「この長さで根管を封鎖できるか」
を確認する非常に重要な工程です。
特に湾曲根管や複雑な根管では、電子測定器だけでは判断が難しい場合があり、レントゲン確認が治療精度を高めます。
④ 術後レントゲン(根管充填後)
目的
- 根管充填の長さを確認する
- 緊密な充填ができているか確認する
- 空隙(ボイド)の有無を確認する
- 根尖外への材料の逸出の有無を確認する
- 今後の経過観察の基準画像とする
当院の根管治療は自費診療と保険診療の2種類選択肢があります。
より歯を長持ちさせるためにも、丁寧に時間をかけた自費診療がおすすめです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
監修 もとす・ファミリー歯科 院長 若松諒