もとす・ファミリー歯科院長の若松諒です。
今年も残すところあと2ヶ月ですね。
最近私は、私生活の固定費の見直しに熱中しております。
固定費を見直すと、使っていないサービスやサブスクを発見することがあります。
解約してお金を浮かせることでとても得した気分になり、そのお金を投資に回すことで未来の自分を助けることができます。
昔の勤務先の院長が資産管理が得意で、当時はそこまで気にしていませんでしたが
自分が経営をするようになるとその大切さが分かりました。
勤務先で学ぶのは治療だけではないと過去の自分に言い聞かせたいです、、、
関わる人の良い部分を学ぶことを今後は積極的にしていこうと思います。
今回はインプラント治療で行われる、抜歯即時埋入についての投稿です。

抜歯即時埋入インプラントとは?
抜歯即時埋入(ばっしそくじまいにゅう)とは、歯を抜いたその日に、抜歯した部分へインプラントを埋め込む治療方法です。
通常のインプラント治療では、歯を抜いた後、歯ぐきや骨が治癒するのを待ってからインプラントを埋入します。
一方、抜歯即時埋入では、抜歯とインプラント埋入を同日に行うため、治療期間や外科処置の回数を減らせる可能性があります。
1. 通常のインプラントとの違い

通常のインプラント治療
抜歯 → 傷の治癒・骨の回復 → インプラント埋入 → 骨結合 → 被せ物
抜歯即時埋入
抜歯 → 同日にインプラント埋入 → 骨結合 → 被せ物
大きな違いは、抜歯後の治癒を待たずにインプラントを埋入する点です。
2. 抜歯即時埋入のメリット
① 治療期間を短縮できる可能性がある
抜歯後の治癒期間を待たずにインプラントを埋入するため、治療全体の期間を短縮できる場合があります。
② 外科処置の回数を減らせる
抜歯とインプラント埋入を同日に行うため、手術の回数や身体的な負担を減らせる可能性があります。
③ 歯ぐきや骨の形態を維持しやすい場合がある
抜歯後は、歯を支えていた歯槽骨が吸収していきます。適切な症例では、周囲組織の形態を維持するうえで有利になることがあります。
④ 審美性に配慮した治療ができる
特に前歯では、歯ぐきのラインや周囲の組織を考慮しながら治療計画を立てられます。
3. どのような症例に適している?
抜歯即時埋入は、すべての患者さんに適応できるわけではありません。
適応しやすい症例
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抜歯する部分の骨が十分に残っている
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抜歯窩の骨壁が保たれている
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インプラントを固定できる骨がある
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急性の感染がない
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歯ぐきの状態が良好
慎重な判断が必要な症例
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抜歯部分の骨が大きく失われている
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急性の感染がある
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歯ぐきが大きく下がっている
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インプラントの初期固定が得られない
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骨造成が大きく必要になる
特に重要なのは、インプラントを埋入した際に十分な初期固定が得られるかどうかです。
EAO(欧州インプラント学会)のポジションペーパーでも、CBCTによる三次元的な骨の評価や、適切な埋入位置、骨の状態などが重要とされています。
4. 実際の治療の流れ
1. 術前検査・診断
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CT撮影
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骨の幅や高さの確認
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歯ぐきの厚みや骨壁の状態の確認
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インプラントの埋入位置を計画
2. 抜歯
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周囲の骨や歯ぐきを傷つけないように慎重に抜歯する
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抜歯窩の状態を確認する
3. インプラント埋入
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抜歯した部分にインプラント体を埋め込む
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抜歯窩の根尖側や口蓋側・舌側の骨を利用して初期固定を獲得する
4. 骨補填・歯ぐきの処置
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インプラントと骨の間にできる隙間に必要に応じて骨補填材を填入する
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必要に応じて結合組織移植などを行う
5. 治癒期間
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インプラントと骨が結合するのを待つ
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状態によって仮歯を装着する場合もある
6. 最終補綴
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骨との結合を確認して最終的な被せ物を装着する
5. 注意点・デメリット
抜歯即時埋入にはメリットだけでなく、注意点もあります。
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高い技術が必要: 抜歯・埋入位置・角度の精密なコントロールが必要です。
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骨吸収のリスク: 即時埋入しても抜歯後の骨吸収を完全に防げるわけではありません。
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歯ぐきが下がるリスク: 特に前歯では歯肉退縮によって審美性が損なわれる可能性があります。
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初期固定が得られないリスク: 十分な固定が得られない場合は、即時埋入を中止して別の治療計画に変更することもあります。
6. TCとして患者さんに説明するときのポイント
患者さんには、次のように説明するとわかりやすいと思います。
患者さん向け説明例
「通常のインプラント治療では、歯を抜いてから歯ぐきや骨が治るまで一定期間待って、その後インプラントを埋め込みます。
しかし、抜歯即時埋入という方法では、歯を抜いたその日にインプラントを埋め込むことができます。
そのため、治療期間や手術回数を減らせる可能性があります。
ただし、骨や歯ぐきの状態によっては適応できないこともあります。CTなどでしっかり検査を行い、その方に合った治療方法を選択することが大切です。」
7. 特に覚えておきたいポイント
抜歯即時埋入で重要な3つのポイント
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抜歯時に周囲の骨をできるだけ温存すること。
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インプラントの適切な位置と初期固定を確保すること。
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骨・歯ぐきの状態を考慮して、必要な骨造成や軟組織移植を行うこと。
もう一つ大切なこと:
「抜歯即時埋入」と「即時荷重」は別の意味です。
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抜歯即時埋入:歯を抜いた日にインプラントを埋め込むこと。
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即時荷重:インプラント埋入後、早期に仮歯などを装着して咬合力を負担させること。
つまり、抜歯した日にインプラントを入れても、必ずその日に仮歯で噛めるわけではありません。
適応は慎重に選ばなければいけませんが、治療期間を短縮できる素晴らしい治療法です。
検査後に適応であれば勧めさせていただきます。
開業当初と比べ当院でもインプラント処置が増えてきました。
準備が大変な処置ですが、うちのスタッフは丁寧にかつ迅速に対応してもらっているので
いつも私が助けられています。
医院に取ってベストな治療を行うには、歯科医師一人の力では無理だと思います。
周りと協力して、今後も良い医療を提供していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
監修 もとす・ファミリー歯科 院長 若松諒